前の飼い主が会いにくるんだよー。
もう10年になった。ちょうど。
元々、シンガポールで産まれ 飼われたこの子は、元の飼い主の家族が日本へ転勤になったことで一緒に日本にきたけれど、それが急な転勤だったようで、一緒に暮らせるお家を探せなかったと聞いてる。
それで泣く泣く手放すことになり、引き取り手を探していたところに 昔の同僚だったうちの父上の元にもその話が入り、結婚する前からずっと犬を飼いたがっていた母上の気持ちも重なって、この子はわが家へ来ることになった。
「うちに犬がいるなんて。」
という違和感も、けっこうスグに慣れたなー。
初めの1年は、ご飯が合わなくておなかをこわしやすかったり、股関節を悪くしやすかったりで病院通いも続いて大変だったけど、特に大きなケガや病気もなく、元気に過ごしてくれて、去年は市から10歳表彰もしてもらって、あっという間の10年だったねーー。
たまに母上が酔っ払うと、「うちの子になってくれて、幸せなのか聞いてみたい。こわいけど、聞いてみたい」て言うんだけど、どうかなー。いつもわたしはことばを返せないのよね。
自信は正直ないかもしれない。この10年間、日中はみんな学校に行ったり仕事に行ったりで、毎日いつもひとりぼっちだったもんね。
最近は年も年だから、昔に比べるとソファーで寝ている割合も高くなったなと思うけど、遊びたい盛りの頃は少なからずさみしかったりつまらなかったり、そんな想いもしてたんじゃないかなー。
わたしの周りの人たちにもいろいろあった。
一緒にいられる時間を大切にしたい。まだまだ元気で、いてよね?
明後日。無事に帰ってくると信じてるー。
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